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白馬

五竜とおみ白馬47白馬八方尾根白馬岩岳白馬栂池
白馬みねかた白馬乗鞍白馬コルチナ
スキー
      アルプスがきれい
 スキー 五竜とおみ
五竜とおみ
テレカ
五竜とおみ
チャンピオンエキスパートのコブ
五竜とおみ
とおみゲレンデ

 五竜とおみのセールスポイントといえば、隣の白馬47と連絡しているという特長だ。両方とも、ゴンドラを持つ比較的大きなスキー場ではあるが、合体することにより、近接する白馬八方、栂池、岩岳に対抗する勢力となっている。
 もう一つは、パノラマゲレンデから見る日本アルプスだ。私が行った時は、ガスっていて、よく見えなかったが、時折晴れ間から見える山々はとても間近に見えて、迫力があった。晴天だったら、どんなだっただろうか。
 ゲレンデは上部のアルプス平と、下のとおみゲレンデ、いいもりゲレンデに分かれているが、上から下へはコブのあるチャンピオンコースなどが阻んでいるので、一体感は無い。初心者は難儀することになるだろう。
 下のとおみゲレンデは写真のように、広々とした緩斜面で、ファミリー向き。いいもりゲレンデはやや斜度があり、バッヂテストが行われる。
上部の尾根沿いのコースは風が強いことが多いが、ここをゴリゴリ滑るのが正解だろう。

スキー
五竜とおみ 五竜とおみ
この下が五竜とおみだ センターハウスのエスカルプラザだ
五竜とおみ 五竜とおみ
ハウスの内部 これがキャラクターだ
五竜とおみ 五竜とおみ
バッヂテストでも使われるバーン コブ斜面で腰がひける
スキー
  ここのリフト代には、日本アルプスの眺望も含まれていると思った方がいい。できるだけ晴天時をねらって行こう。
スキー
      ビッグネームの中でがんばる
 スキー 白馬47
白馬47
テレカ
白馬47
早朝、リフトが動く前

 強烈な個性のスキー場が集まる白馬において、いろいろと努力しているのが白馬47だ。
 隣の五竜と連絡することにより、規模の不利を克服。有名なモーグルスクールを入れ、人工コブのモーグル専用コースを造成するなど、個性を打ち出している。
 ところで、私はここの従業員はCS(顧客満足)を知っているなと感じたことがあった。
 その昔、デサントの縦長のキャリーバッグを持って来たところ、ロッカーに入らなかったのであせってしまった。普段は車の中に入れておくのだが、会社の栂池スキー旅行の前日に単独で夜行バスを利用して来ていたため、ロッカーに預けるつもりだったのだ。受付の人に聞いたら、少し考えて、「400円(ロッカー代に相当)で預かりましょう」と言って、預かってくれたので、助かった。少し考えたのを見ると、その場で機転をきかせたのだろう。最前線の1従業員が自己判断でこのような行動が取れるのは、顧客の便宜を優先するように権限が委譲されている証拠である。
 その前年に猫魔に行った時は同じような状況で、受付の「こちらでは預かれません」の一辺倒で、何か方法は無いか聞いても「知りません、分かりません」で突っぱねて、少しも考えようとしなかったことと比較すると、格段の差があるといえる。泥人形のような猫魔の従業員に比べて、少しでも客を大切にしようという姿勢を見せるだけでも(たとえ預かれなくても)、客にとっては印象が格段に違うのだ。
 いやな思い出もある。コブ斜面で、暴走スキーヤーに後ろから突き飛ばされたのだ。カメラの入ったリュックを背負っていたので、あお向けになった時、すこし頭が後ろになり、軽いムチ打ちになった。相手は平謝りで、相手のストックは折れていた。その場では何ともなかったのだが、合宿の宿では、首が痛くて、寝る時に枕から頭だけを上げることができなくなった。完全回復に1週間かかった。
 私は追突された経験は、鹿沢ハイランドと高天原とここの3回あるが、これが最初であった。ここでいくつかの教訓があった。
(1)朝イチと午後イチには、必ず準備体操をするようにした。その時は、首の運動を欠かさないようになった。
(2)数日後、新聞で、指導員資格を持つ先生がコブで転倒したとき、リュックのカメラのレンズで背骨を痛めて、車椅子の生活になった話を読んでビビった。東急ハンズで厚さ1cmの分厚いウレタン(シール付き)を購入し、リュックの背の内側に貼り付けた。
 リュックはあお向けに転倒したとき、頭がガクンときて首を痛めるので注意しよう。特にカメラを入れている人は、緩衝材も使用しよう。

スキー
白馬47 白馬47
これがゴンドラだ ルート1、ルート2という
味気のないコース名だ
白馬47
ゴンドラに乗って
スキー
白馬47 帰りには、なぜかネスレのコーヒーマンがいて、みんなにコーヒーを配っていた。左は紙コップを配り、熱いコーヒーのタンクを背負っている。右はミルクと砂糖を噴射する人だ。いたら、ご馳走になろう!
スキー
      スキー界の関が原
 スキー 白馬八方尾根
八方尾根
テレカ
八方尾根
テレカ
八方尾根
テレカ
八方尾根
ウサギ平の下あたり
八方尾根
こんな写真しか撮れなかった

 「ハッポウ」
 この響きに、あなたは何を感じるだろうか。スキーの世界では、日本を代表するスキー場として何世代にも渡って語り伝えられるだろう。確かに、スペックというか、レイアウトを見ると、日本では数少ない1000m以上の標高差を誇り、リーゼンなど、幅の広い快適な斜度のコースが数キロに渡って続く。スキー場になることを運命づけられたスキー場といえる。
 しかし、私には少し異なる響きがある。いい思い出が無いのだ。
 私が行ったのは、2月の建国記念日がらみの第2土日という、最悪の日程だった。深夜11時に渋谷を出たのだが、松本あたりで渋滞になり、豊科ICを降りてからは大渋滞である。ここで居眠り運転をした後輩が、ハンドブレーキを引いて数秒寝てから降ろして、前車との間隔を詰めてまたブレーキを引いていたのが、ブレーキを降ろしてから寝たので、オカマを掘りやがって、車内の全員がパッチリ目を覚ますという事件があった。10時ごろやっとホテルに到着し、ゲレンデの送迎バスは終わったというので車で行ったら、全然駐車場がなくて、1時間くらいうろうろしていた。さらにはゴンドラはな、なんと50分も待つし、挙句の果てには、写真のような大混雑で、スキーどころの騒ぎではなかった。おまけに、ここは気合を入れた関西人が根性で来るスキー場でもあり、あちこちで関西弁を聞くことができる。関東と関西は関が原で区別されているというが、八方はスキー界の関が原である。どこか怪しい。
 なお、写真でも分かると思うが、ここは苗場と同じく、スキー場のレイアウト自体はハイレベルなのに、知名度のせいか、ミーハーが集まりやすい。つまりヘタが多い。そのため足元だけ見て滑って衝突しまくり、あちこちでスキー板で×印が立てられていて、ケガ人が転がっていた。八方は事故が多く、担架の出動回数が多いことでも有名なのだ。
 八方で思い出した話を一つ。
 カナダのウィスラーに行った時、リフトの上でニュージーランド人と話をしたことがある。なかなかクセがあって面白いやつだ。その彼が長野オリンピックの八方尾根会場で、競技のスタート位置をどこにするかでもめていた話をこう評価していた。「実に間抜けな話だ。すでに何メートルも雪が乗っかっていて、すでに大勢の人が滑っているのに、雪の下の植物を保護しろとかバカな事を言ってるやつがいるんだって?そうして自然を保護しているのを世界にアピールしようというアホウがいるんだって?昔、日本には、犬に頭を下げていた時代があっただろう(徳川綱吉の生類憐れみの令、お犬様を指す)。あれを見て、外国人は、「日本人は犬を大切にする国民だ」と思うか?ただ、卑屈(servile)になっているだけだと思うだろ。スタート小屋を下げてレースのレベルを下げたら、弱いやつが勝つチャンスが出るだろうが、実力が反映されなくなるだろ。日本人は自然との接し方がヘタで、自然を大切にしているんじゃなくて、ただ卑屈になっているだけだなあ!」矢継ぎ早におちょくられるような感じで言われたが、日本のことをよく知っているのにも驚いた。私がロシニョールの板を履いてるのを見て、「フランス人は南太平洋で核実験をやりやがった、フランス製は買うな」と哲学者のような顔をして、真剣に言っていた。
 長野オリンピック以降、行ったことが無い。施設などでも、色々改善されたと聞くので、また行ってみたいものだ。ただし、平日に。

スキー
今でも二月の第二土日は、建国記念日にからみやすいのと、大学生の試験が終わるので、堰を切ったように混雑する。この時はマイナーなスキー場に甘んじる方が正解だ。
スキー
      アルプス見るならここだ!
 スキー 白馬岩岳
岩岳
テレカ
岩岳
テレカ
岩岳
八方方面を見る
岩岳
街中から白馬連山を見る

 白馬岩岳は、私が初めて行ったスキー場である。ここでの話はバッヂテスト物語の立志編に詳しいので、ぜひ読んでいただきたい。
 初めて行った時の天気が良すぎた。山の裏のリゾート・ビューからみるアルプスは、本当にアルプスのようだ(事実、ここは氷河地形である)。この景観にひかれてスキーにのめりこんだいきさつがある。もし、悪天候だったら、スキーはやらなかったかも知れない。それほど、感動を与える景色だった。
 岩岳は八方のように飛ばす人間が多いわけではない。栂池、八方、岩岳の白馬三大スキー場では、のんびり楽しみながら滑るには、ここが一番ではないだろうか。途中に少し間延びしたような、狭い部分があるが、おおむね急な斜面を通らずに上から下まで滑ることができる。
 また、ここは学生のスキー大会があることでも有名だ。チャンスがあったら、見物してみるのもいい。私が行った時は、ジャズフェスティバルをやっていて、夜中にゲレンデでドンチャン騒ぎをしていた。

スキー
どんぐり村のペンション街から、スカイウォーカーというペアリフトが出ている。下の通常の駐車場が満車の時は、ここから登るといい。大混雑の時期でも、すいている。
スキー
      鐘が鳴るゲレンデ
 スキー 白馬栂池
栂池
テレカ
栂池
うわあ、広い
栂池
あなたも鐘を鳴らそう!

 ここは岩原、それ以上の広い1枚バーンがあるスキー場だ。規模も大きく、日本ではトップクラスの全長4kmを超えるゴンドラがある。
 下の1枚バーン(写真)は鐘の鳴る丘ゲレンデといい、本当に鐘がある。
 斜面はなだらかで、ボーダーも多い。また、リフトには鹿やゾウの絵があり、子供でも「キリンのリフト」というように識別しやすくなっている。この1枚バーンの上にはハンの木コース、栂の森コースなどがあり、このへんは白馬乗鞍の景色がきれいだ。
 私は、ここには会社のスキー旅行で行っている。鐘の鳴る丘ゲレンデの最も左、人の少ない所でかまどを立てて、寄せ鍋を作ったのだが、火力が弱くて生煮えになり、結局、宿に持ち帰ったことがあった。
 大鍋をかかえてリフトに乗ろうとして、係員から何するんですかとと聞かれ、「これで滑るんです」と答えたら通してくれたらしい。

スキー
栂池 栂池
キリンのリフトだ パンダリフト
栂池 栂池
これはシカのリフト これはゾウだ!
栂池 栂池
遠くに馬の背が見える 東急系のゴンドラだ
栂池 栂池
右下が私をスキーに狂わせた
H部長だ
白馬を背に、会社の女の子たち
栂池 栂池
ゲレンデでなべを作ろうとしたが・・
作っているのは後輩のS
結局、宿で作った
スキー
 私は、上級者には滑りにくいと思っている。鐘の鳴る丘ゲレンデは緩斜面過ぎて、大回りするとスピードが出ないことと、真中あたりに谷間があるので、上から下まで一気に滑ることができないからだ。上級者には、バッヂテストもやるチャンピオンゲレンデがいいだろう。
スキー
      混雑時の穴場
 スキー 白馬みねかた
みねかた
テレカ
みねかた
ゲレンデは圧雪がいい
 土曜日に白馬方面が混雑していてイヤになった時、お勧めなのがここだ。どうせ日曜日は半日で上がるつもりなら、広い八方や岩岳を滑るよりもいいだろう。「狭いスキー場のために、わざわざ東京から来たんじゃねーよ」とふてくされることはない。写真にもあるように、晴天ならば白馬五竜の武田菱(ひし形が4つ、重なっている)がくっきり見えるし、白馬三山がばっちりだ。白馬は何度か来ていたが、武田菱を見たことがなかったので、感動してしまった。
 コンパクトなスキー場だが、圧雪がいいので、快適に楽しめることができる。とにかく、八方のブタこみが信じられないほど空いているのが強みだ。
スキー
みねかた みねかた
五竜岳を見ながら 左の写真、五竜岳上部の
武田菱を拡大した
みねかた みねかた
クロカンのレンタル1日1500円 クロカンのコースもある
みねかた みねかた
上部からのながめ 白馬方面は背にして滑る
みねかた みねかた
五竜を背に ゲレンデの最下部
コースが練習には一番いい
スキー
みねかた クロスカントリーも楽しんでみよう。1式を1日1500円でレンタルしていた。私も次に行く時は、クロカン体験だ!
スキー
      ボードの老舗
 スキー 白馬乗鞍
白馬乗鞍
こんな感じのバーンが横に広がる

 隣のコルチナと連絡しているスキー場で、栂池・岩岳・八方よりも北に位置している(ICから遠い)ハンデを克服しようとしている。
 左の写真にあるような、リフト1本のコースが横に5つくらい並んでいる感じのスキー場だ。開放感があるので、ボーダーに人気だ。他のスキー場がボード禁止、一部禁止などをしていたころから全面開放して、ファンを集めたようだ。
 ロングコースではないので、いくらか飽きやすいが、隣接する白馬コルチナと連絡しているので、ぜひそちらにも行ってみよう。特に連休時など、八方などがブタコミのような時にはお勧めだ。

スキー
白馬乗鞍 白馬乗鞍
雪が強かった ずっとこんな感じ
白馬乗鞍 白馬乗鞍
ここはリフト脇を滑る いい感じだ
白馬乗鞍 白馬乗鞍
似たような景色が並んでいるのだ ボーダー多し
白馬乗鞍
遠くにコルチナのホテルが見える。
連絡路にて
スキー
 やはり、ボーダー好みのゲレンデになっている。スキーヤーはリフト券が共通のコルチナの方に行くのがいいだろう。
スキー
      北欧風でイメージ統一
 スキー 白馬コルチナ
白馬コルチナ
テレカ
白馬コルチナ
北欧風デザインのホテル
 コルチナといえば、イタリアのドロミテスキーサーカスで有名なコルチナ・ダンペッツォだが、なぜか北欧風デザインのホテルグリーンプラザ白馬がランドマークとなっている。
 このホテルは上越国際でも有名だ。
 白馬乗鞍と連絡しているので、吹雪の日にまとめて滑ったが、印象としては、ボウル状になっている部分が大きいので、ファミリー向けという感じがした。もともとボウル状は迷子になりにくいものだが、いやでも目立つホテルが常に自分の位置を教えてくれるので、多少吹雪いても安心だ。
 ボウルを囲む斜面はそれなりに強く、広さや斜面の質は中級クラスのスキー場としては実力十分といっていい。しかし、栂池・岩岳・八方というビックネームに客を取られてしまい、「奥でひっそり営業」という感じだ。しかし、小中学生くらいの子供がいるファミリーならば子供を自由に滑らせて安心だろうから、もっとファミリーに特化してがんばってもらいたい。
 ナイターにも定評がある。グリーンプラザに宿泊して楽しんでみたいものだ。
スキー
白馬コルチナ 白馬コルチナ
北欧風でいこう 内部もこれだ
白馬コルチナ 白馬コルチナ
下は平坦だ 吹雪に負けるな
白馬コルチナ 白馬コルチナ
リフト駅も北欧風だ リフト監視小屋も!
白馬コルチナ 白馬コルチナ
吹雪の中、幻想的に見える しかくんリフトなんて、
栂池みたいだ
白馬コルチナ
斜面そのものは実力があるといえる
スキー
ここはグリーンプラザに宿泊してみよう!仮想的に北欧に行った気になるかも。
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