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新潟(中越)

浦佐八海山奥只見丸山グリーンピア津南
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      伝統のスキースクール
 スキー 浦佐
浦佐
スクール生が多い
浦佐
浦佐駅に向かって滑る
浦佐
奥の丸い白い山が八海山だ

 浦佐は、スキー場にスクールが設置されているのではなく、スクールにスキー場が設置されているような、実に特殊なスキー場だ。
 浦佐スキー場そのものは、ただのロコスキー場である(失礼)。標高がベースで100m、トップで300mしかないので、シーズンは1〜3月(年末年始に営業できないこともある)と短い。500mに満たない短いリフト1本でトップに登ることができる。この小さなスキー場を全国区にしたのは、言うまでもなく、デモンストレーターを何人も輩出したスクールの存在にある。単に滑るだけなら、東京からわざわざ行くスキー場ではない。スクールでもつスキー場といえる。特にここのバッヂテストの難しさは有名で、テクニカル(1級取得者が受検する、えらい難しいテスト)を持っている人でも1級に落っこちるというほどだ。スクールによって検定の難度が違うというのはおかしいが、もし浦佐の1級がやさしくなったら、恐らく生徒は激減し、スクール、そしてスキー場は消滅するだろう。
 私が行った時は、1日コースに入った。アルバイトの年配の教師で、色々なメニューをやるから何かをつかんで帰ってくれという内容だった。リフトの上で、「今年は雪が多くていいが、無い年では、年が明けても営業できなくて、八海山でやったりする」とのことだ。ここの姉妹校である、八海山については、この下で解説しよう。
 ほのぼのとしたスキー場で、山頂からはコシヒカリの産地である魚沼盆地が見渡せ、新幹線の駅だけが異様に目立つ。「駅だけはきれいになったなあ」その駅の表には、片手を上げた田中角栄の銅像がある。政治家の銅像を建てるのも変な話だ。

スキー
浦佐 浦佐
山上に立派な建物が 見晴らしはいい
浦佐 浦佐
山頂に電柱がある
のは愛嬌だ
山頂降りて左側が
教習のメインバーンだ
浦佐 浦佐
ここがバッヂテストのバーンだ スクールの集合場所だ
浦佐 浦佐
中腹に「おふくろ」がある ナイターもやってうまくなるんだ
スキー
 暖冬に弱いことと、ロングコースは無いことに注意。スクールを選ぶ時は、パンフレットの写真に惑わされないこと。いい雪質、いい条件で、自分の目的に合っていることが大切だ。ただし、どうしても浦佐の1級が欲しい人は別だが。
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      ダウンヒルコース!
 スキー 八海山
八海山
テレカ
八海山
エキスパートコースの
コブと八海山
 
八海山
ダウンヒルコース
 八海山といえば日本酒の銘酒として有名だが、スキーヤーの間では、ゴンドラ付きのロングコースを持つことと、スクールで有名なスキー場だ(このゴンドラ、今ではロープウェイになったとか)。
 ここのダウンヒルコースは、快適な斜度が保たれているロングコースで、ゴンドラとほとんど平行するように伸びており、長距離滑走によって板に乗る位置を知るトレーニングにも向いている。上部のロマンスリフトからは、八海山を眺めることもできる。
 スクールも浦佐の流れをくむ教師が多い。コースレッスンも、すでに1級に合格して、さらに上を目指す人のためのコースが多いことからも、そのレベルが分かる。浦佐よりも標高が高い分、雪がいいのとゴンドラによるロング滑走ができるので、人気が高い。私が1級を受検した時の仲間にも、八海山をトレーニングの場と決めていた人もいた。
 しかし、実に残念なことに、真南を向いた斜面なので、4月上旬に閉鎖される。トップシーズンにロングコースをガリガリやりたい時にお勧めだ。
スキー
八海山 八海山
朝イチは少し行列したが 遠くに浦佐が見える
八海山 八海山
上部のリフトだ コブは見物されるのでうまい
ヤツが多い
八海山 八海山
ダウンヒルコース だいぶ下の方だ
スキー
 交通の便が悪いので、車で行こう。浦佐駅からの送迎は40分かかる。なお、私は帰り道に道に迷ったが、ほとんど車の通らない山奥に、高速道路よりも立派なトンネルや舗装道路がたくさんあるのでびっくりした。恐るべし、新潟三区!
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      春スキーに、ぜひ!
 スキー 奥只見丸山
奥只見丸山
テレカ
奥只見丸山
テレカ
奥只見丸山
奥只見のダムを見ながら
 東京から春スキーに行くとなると、「田代かぐらみつまた」や、谷川岳が有名だが、ここ奥只見丸山は別格である。なにしろここは雪の量があまりにも多すぎて、1〜3月の3ヶ月間は閉鎖されるのだ。このような営業をするのは、他には月山などがある。4月に再オープンし、GWまで営業している。 雪が少ないスキー場では緊急避難的にここを使用するようだ。
 私は4月に行ったが、途中のダムの脇を通る長いトンネルを何本も通過すると、本当に雪に閉ざされた土地であることが実感できる。
雪は実に多かった。世間がスキーのことを忘れはじめた時期にスキーができるのも、ありがたいことだ。ダムの送電設備を見ながら滑るのも趣のあることだ。
 風景的にはランドマークとなるような山は無く、ただひたすら同じような山が広がっている。あえて言えば、ダムや巨大な発電所の施設を見ながら滑るという、妙な気分が味わえる。首都圏のスキーヤーで春スキーに行きたいが田代かぐらに飽きたという人は、もうここしかないだろう。
スキー
奥只見丸山 奥只見丸山
スキーフリークが集まる このバーンは見晴らしが
いい方だ
奥只見丸山 奥只見丸山
リフトの下を掘らなければ
ならないほど雪が多い
発電所の施設を見ながら
奥只見丸山 奥只見丸山
のんびり滑ろう 雪の多さは尊敬ものだ
スキー
奥只見丸山 途中の川沿いには、人生を考えさせられるほど細長い、暗いトンネルがいくつもある。ここで人生を振り返ってみよう。
スキー
      最強の国民宿舎
 スキー グリーンピア津南
グリーンピア津南
テレカ
グリーンピア津南
公共の宿とは思えない豪華さだ
グリーンピア津南
上部からホテルを見下ろす
 ここは、公共の宿泊施設であるグリーンピア津南(公共とは思えないほど立派なホテルだが)のゲレンデである。豪雪と、コンパクトなゲレンデ、そして公共の宿であることから、宿泊もすぐに満室になってしまうそうだ。ファミリー向けの大きな部屋が多いらしい。
 野沢温泉から峠越えして石打経由で関越自動車道へ帰る時、通るルート途中にある。学校のスキー合宿や、家族連れが多く、ガリガリ滑る者が行くところではなさそうだ。
 私は半日券で滑った。ちょうどガスが出始めたので昼過ぎに切り上げ、石打ICから東京へ帰ったのだが、半日ならばそこそこ楽しめる。サザンクロスというコースは、斜度も強くてすいているので、結構、好きになった。世界屈指の豪雪地帯でもあるので、パウダーが狙えそうなら選択肢に入れよう。たとえば連日で野沢や戸狩を滑る場合、パウダーが狙えそうな天候なら、最終日は思い切ってここで滑ってそのまま東京へ帰る、などだ。
スキー
グリーンピア津南 グリーンピア津南
リフトはのろい ホテルがどっしり構えている
スキー
 ここのTIPは無し!宿泊した人に聞いてみて。
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