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野沢温泉

   やっちゃった博物館
 雪だるま 2012年レポート(2) 北信越-2
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 翌朝、例によってボリュームありすぎの朝食をとったあと、そそくさとスキーに行くことにした。かあちゃんは野沢温泉の温泉街をめぐり、昼にゲレンデでランチをいっしょにとり、スキー博物館を見学、午後は適当に滑ったら引き上げるという算段だ。
しかし、あまり天気はよくなさそうだが、どんよりしているだけで、降雪はそれほどでもないみたいだ。


野沢温泉スキー場

〒389-2502
長野県下高井郡野沢温泉村7653

TEL:0269-85-3166
 野沢温泉スキー場(公式サイト)

五日町 map
野沢温泉スキー場
(Webを加工) 
野沢温泉
野沢温泉スキー場
遊ロードの内部
野沢温泉スキー場  
 日影ゲレンデだ  
野沢温泉スキー場  
 上の平はガスっていた  
野沢温泉スキー場
スカイラインへ行くリフト
野沢温泉スキー場  
 スカイラインコース。正面はるか遠くに
閉鎖した信濃平のコースが見える
 
  1月8日、板をかついで温泉街を歩き、「遊ロード」というコンベアに乗って温泉街にアクセスする。こういう長い歩道としてはのは日本では奥伊吹に「アルカンデ」というのがあったが、野沢温泉のものの方がずっと立派だ。
 そして日影ゲレンデに降り立つと、一気にスキー場の雰囲気が広がる。正面の広いバーンは技術選やデモ選でも使われたことがあり、世界のスキー教師が集まるインタースキーが1995年に開催された場所でもある。しかし今日はファミリーがやたら目につくゲレンデだ。そう、たいていのスキーヤーはさらに雪質がいい上の方に行ってしまうからだ。
 私もゴンドラに乗車してみる。すると結構な行列ができていて、驚いた。昔は普通だが、最近は見なくなった現象だ。結局15分待ちで乗れたが、6人乗りゴンドラなのに6人で乗っているのは少なく、ひどいのは3人で乗って飛ばしているのがあった。こういうときはシングルレーンを作るとか、係員が定員乗車になるように誘導するものだが、イングランドから来たという留学生らしき係員は雪山の無い国から来たらしく、そのあたりの配慮ができていなかった。海外では客の方が自発的に乗り込もうとするが、日本人はそのへん、シャイなのかもしれない。
 ゴンドラで上ノ平ゲレンデへ。ここは比較的なだらかな広い尾根沿いのコースになっている。ここでフード付きクワッドを乗り継ぎ、やまびこゲレンデへ。そして最後のクワッドで毛無山山頂(1,650m)だ。
 スキーの朝イチはとにかく山頂に急ぐに限る。いままで風景写真をたくさん撮影してきたからだが、今回は天候に恵まれなかった。でもまあ、仕方ないか。前回来たときは晴天で妙高まで見えたのだが。そしてここからいよいよスカイラインコースへと滑る。
 スカイラインは野沢温泉の看板コースの一つで、尾根の上からはパノラマが広がり、前方に戸狩スキー場、やや左に信濃平スキー場(閉鎖)が見える。天気が良ければ、その先に妙高が見えるはずだ。景色としては大変いいのだが、急で狭い。しかも降雪後なのでホコホコで、こりゃあ一度圧雪した方がいいかもしれない。
 とりあえず滑るが、注意が必要だ。八方尾根のリーゼンと並んで、事故の名所でもある。靭帯損傷による病院担ぎこみは数知れず、死亡事故も数件発生している。確かに、ここに入ると逃げられなくなるのと、急斜面の割にコース幅が狭く、かといって下山道のような狭さでもないので、中途半端にスピードが出やすいのだろう。
 景色を見ながら滑り、長坂ゴンドラ側に降りた。ここのゴンドラは立って乗る形式で、海外には多いが、日本ではめずらしい。でも細長い方が風に強いらしい。
 長坂ゴンドラで再び上ノ平ゲレンデへ。ここでクワッド下を滑るコースを滑ってみた。スカイラインと比べると格段に安定した中斜面で、雪質のいいところで練習したい人にはいいだろう。そしてこのあたりをウダウダして時間調整しながら、ランチの時間にあわせて日影ゲレンデに戻った。
 ここでかあちゃんと会い、一緒にゲレ食でランチをとると、いよいよ楽しみにしていた日本スキー博物館に行くことにする。
 昨日のレポでも述べたが、私が同じ場所に繰り返し行く場合は理由があって、一番多いのは、最初に来たときは天気が悪くて本来の景色などが楽しめなかった場合のリベンジなのだが、野沢温泉の場合は、「宿泊しなかったので温泉街を楽しめていない」ということと、「日本スキー博物館を見ていなかった」ということだった。
 
 
日本スキー博物館
いよいよ来ました!
日本スキー博物館  
 このあたりは、他のスキー博物館
と全く同じ展示品だ
 
日本スキー博物館  
 吹き抜けがあり、地下階がある  
日本スキー博物館  
 地下は五輪選手の道具などもある  
  ところがこの博物館、とんでもない場所にあるのだ。遊ロードを降りてレストランが数軒並んだ場所から、雪の上をツボ足で15分は歩かないと着かない。夏なら花壇があるらしい広がった場所の隅だが、これでは冬の温泉客にはつらいのではないだろうか。この脇までスキーコースがあるから、板を履いている人は滑ってアクセスできるが、開館時間は朝9時から夕方4時まで(入館は3時半まで)だから、限られたリフト営業時間内にゆっくり見る気にはならないだろう。山岳博物館などはシャモニやツェルマット、グリンデルワルト、コルチナダンペッツォなどにもあったが、すべて街中にあり、昼間のアクティビティを終えた人がゆっくり見に来るものだった。どうしてこんな場所に開館したのだろう。ひょっとして、やっちゃったのかな?。
まあ、とにかく中に入ってみることにした。
 ブーツを脱いでスリッパを履く。内部はよくできた展示室で、今までスキー場にあるスキー博物館は小樽天狗山、大鰐、金谷山、湯沢など数多く見てきたが、(郷土の風俗資料館を含めると、数限りなく見てきたが)ここが一番充実しているのではないだろうか。さすが、「野沢スキー博物館」ではなく、「日本スキー博物館」と豪語するだけのことはある。しかし、相当な予算を突っこんだと思われる建物や、渾身の気合いで集めた展示物に対して、とにかく場所が悪すぎる。年間入場者数が3000人しかいないというが、1日あたり20人もいないということね?観覧料は大人300円だが、年間90万円の収入で、どうやって維持するんだろう。もしこれが温泉街の中にあって、夜8時くらいまでやっていれば、相当なお客さんが入場するはずだが。とにかく絶句してしまった。マーケティングも何もあったもんじゃない。
 内容的にはスキーについての世界の歴史、日本の歴史や、野沢温泉村、野沢スキー場のこと、そして長野五輪のことなどがテーマとなっており、興味がある人はぜひ見ておくといいだろう。
 再びかあちゃんと別行動で上の平を滑り、もう一度スカイラインを滑って長坂ゴンドラで上の平へ。今度はシュナイダーコースなどを経由して遊ロードを使って野沢温泉街に戻った。
 ここから普通に戻ったら、帰りの渋滞にモロにはまるだろうということになり、野沢温泉アリーナでゆっくり温泉に浸かった。野沢温泉を出発したのは18時半だったが、帰りは疲れずに帰宅できた。

 さて、このスキー行、いろいろと感じるものが多かったので、野沢温泉スキー場に長文のメールを出してみた。公式サイトの中身や宿泊予約ページの改善案、スカイラインは土日は昼に圧雪したがいい、混雑時のゴンドラ定員乗車は徹底しろとか差し出がましいことから、あのスキー博物館は野沢温泉街に移設したがいいとか乱暴なことまで書いたのだが、すぐに支配人から丁寧な返事をいただくことができた。「前向きに検討」のオンパレードで、スキー博物館については「これからもっと皆様に紹介できるように努力致します」というビミョーな表現であった。まあ、できるところからやっていってください。応援しています!
  
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野沢温泉 大湯
宿の部屋から 朝の大湯だ
野沢温泉スキー場 野沢温泉スキー場
遊ロードの入口だ うーん、難しいなあ・・・
野沢温泉スキー場 野沢温泉スキー場
スノーモービルで引く馬車のようだ あなたも一枚!
野沢温泉スキー場 野沢温泉スキー場
託児所ありだ この三角形のタイヤがかっこいい
野沢温泉スキー場 野沢温泉スキー場
クワッドの入口だ スカイラインは起伏が多かった
スカイライン スカイライン
幅が狭いので事故に注意だ 真正面は戸狩スキー場だ
野沢温泉スキー場 野沢温泉スキー場
ほんとう、事故の名所らしい まだまだ油断できない
野沢温泉スキー場 野沢温泉スキー場
縦長の長坂ゴンドラだ こちらは日影の下の方だ
ナスキー ナスキー
  ナスキー君は昼も出動だ   記念写真も人気だ
野沢温泉スキー場 野沢温泉スキー場
  お昼はどんぶり。野沢菜、もっと欲しいなあ  犬に引かれて野沢参りだ
スキー博物館 スキー博物館
しかし、いっぱいあるなあ シャッターが押された瞬間、まさかあちこちの
博物館に展示されるとは思わなかっただろう
スキー博物館 スキー博物館
昔のブーツだ こんなブーツでウェーデルンは至難の業だ
スキー博物館 スキー博物館
 有名な、後楽園球場でやったというジャンプ台。
今の人は後楽園球場だって知らないだろう
うっすらと記憶があるような・・・ 
スキー博物館 スキー博物館
 模型もあったぞ あの、悪名高い長野五輪のポスターだ。
今見てもぞっとするが
 
スキー博物館 スキー博物館
 なんだあのスキー相談所ってのは 木材を運ぶ道具らしい 
野沢温泉スキー場 スノーモービル
こうやって地べたに並べるの、
はやっているのかね
ナスキー号だ
リンゴソフト 野沢温泉スキー場
リンゴのソフトだ 上の平のクワッドだ
野沢温泉スキー場 野沢温泉スキー場
 ナスキー君のデザインの元ネタかな?  あれ、駐車場ですって
野沢温泉 野沢温泉
 誰でも利用できる温泉卵作り場だ 野沢温泉アリーナの休憩室 
野沢温泉  
 野沢温泉アリーナは便利だったぞ  
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スキー
 最近はスマホでも交通渋滞を検索しやすくなっている。情報を入手して、ころあいを見て出発できるようにしよう。伸びきった渋滞の距離が縮みだしたら出発のサインだ。
スキー
 野沢温泉観光協会
 
スキー
やってみよう!スキー

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 野沢菜(のざわな)500g

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 信州そばパスタ野沢菜入り

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