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狭山

      昔からあったんだなあ
 雪だるま 2008年レポート(1)
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 2007/08年シーズンは予想よりも雪が早く、スキー場では暖冬の昨シーズンよりも営業期間が早まり、狂喜したところも多かったのではないだろうか。管理人も欣喜雀躍といきたいところだったが、12月上旬に身内に不幸があり、スキーどころではなかった。ただ、義理の妹の親戚が数名来て「山形は今年は11月でスキー場がオープンできて、どこも喜んでいて、今朝も新幹線で来たけど米沢は吹雪いていた」と言っていた。もうそんな時期か。しかし、07/08年の年末年始はとても遠征に行く気になれない。というか、今シーズンはスキーはお休みしようか、とも考えていた。しかし、逆にストレスがたまって仕事にも差しさわりがでてきそうな状況になった。ううむ、いかん。どこかで気分転換をはからないと参ってしまう。こういう時にできることといえばスキーしかない。
 あまり出歩く気にもならなかったが、そういえばザウスなきあとの室内スキー場、老舗の狭山(さやま)スキー場に行ったこと無いなあ。コクド系だし、いつ廃業するか分からないので、足慣らしに行ってみることにした。
狭山スキー場 コースガイド(Webを加工)
狭山(さやま)スキー場公式サイト狭山スキー場狭山スキー場
狭山スキー場
狭山スキー場
向こうにそびえるのがドーム球場だ
狭山スキー場   
地下にあり、ちょっと暗い感じ
狭山スキー場
天井が低いなあ
狭山スキー場
リフトはビニールのカーテンの外側だ
狭山スキー場
トップからはさらに圧迫感がある
狭山スキー場
人が増えてきたなあ
狭山スキー場
支柱の上に設置されているのが風速計だ

 8時に池袋の家を出て、ウダウダやって8:27に練馬インターに入る。しかしすぐ次の所沢インターまであっけない距離だ。そこから下道をちょこちょこ走って9時ちょうどに狭山スキー場に到着。自宅からたったの34km。近場を行き尽くして遠征が続く今日このごろ、スキーという気がしないがそこがまた新鮮だ。
 営業は10時からだが、それまでいろいろ見せてもらおうかい。駐車場から見ると山の代わりに西武のドーム球場がそびえるのがなんとも言えない。近くの丘にはテーマパークみたいなのも見える。そういえば、私が小学校2年の時、遠足でユネスコ村というテーマパークの草分けみたいな所に行ったことがある。その時、遠くに滑り台のような形の建物が見えて、先生から「あれはスキー場なんだよ」と言われてびっくりしたのを思い出した。昔からあったんだなあ。掃除をしていたおばさんに聞いたら、ユネスコ村はその後恐竜パークになり、それも廃業して今はムニャムニャらしい。この狭山スキー場が健在であったこと自体がすごいことかもしれない。
 建物内部の施設は悪くない。1階はみやげ物屋その他で、入り口は地下にある。ここでチケットを買い、ロッカーに荷物を預け、着替えればいい。
 周囲の様子を見てみるとリピーターが多いような気がする。ウェアのまま車で来ていたりするのだ。家族連れも多い。ザウスが無くなったから、首都圏のスキーヤーがみんな来ているんじゃないかと心配していたが、まるで地元民でやっていくロコスキー場といった感じだ。よく考えたら、本当の「滑り屋」はいまどきは雪の早い志賀や白馬に行っているだろう。そういう人たちが室内スキー場に来るのは夏場などのシーズンオフであって、野外スキー場と同じ時期しか営業しない狭山は「近いけど狭いスキー場」でしかないのだろう。
 リフトが動き出したのでリフト券を買う。リフト券は購入時間から起算され、3時間券ならば45分サービスが付いて13時45分まで使える。ゲートを通過してすぐにゲレンデだ。
 全体的に緑色っぽい感じだが、これは天井の色のせいだろう。左右の壁は無くて、ただビニールの透明の仕切りがあるのだが風も入ってくるから、基本は外部に対してオープンだと思っていい。つまりザウスのような完全密閉ではないので、建物内部を冷やすことができないから、冬場以外は営業できないというわけだ。そのため人工降雪機ではなくて、人工造雪機のICS(アイスクラッシュシステム)で雪を作って、それをまくという方法になる。九州の天山リゾートに近いといえる。
 さて、リフトはコースの両脇に1本ずつあるが、右側から乗ってみることにした。シングルリフトで、すぐ近くには道路があり、民間企業や民家が見える。向こうからもこちらが見えるわけだが、リフトに乗っている人が見える日常生活ってどんな感じなのだろう。
途中に大きな造雪小屋があり、そこで作った雪を運ぶホースがニュルニュル伸びていた。昔は本当にカキ氷みたいな雪だったと聞いているが、本当によくやるものだ。
 いよいよゲレンデトップへ。天井はザウスよりも低くて圧迫感があるが、それは仕方あるまい。左右のビニールの壁からは太陽光が漏れて、ザウスよりも明るいのがいい。雪面の状態がいいうちに滑らなきゃ。さっそく1本滑ったが、本当にあっという間だ。呼吸を止めたまま、ノンブレスで下についてしまうぞ。ただまっすぐなだけの斜面は思いっきり飽きやすいものだが、シーズンはじめということで足慣らし、ブーツ慣らしと思えばいいだろう。
 最初のうちは混み具合も大したことがなかったが、そうこうしているうちにだんだん人が増えてきた。室内スキー場が一番込むのはシーズン直前か出だしの今くらいではないだろうか。混雑してきてちょっと安心したくらいだが、係員によれば、20年くらい前はこの3倍は入っていたという。
 また、ちょっと気になったこと。同じ室内スキー場であるザウスには室内にもかかわらず風速計が設置されていた。運輸省(現国土交通省)が設置しないと営業させないと言ってきたからだ。じゃあ狭山も風速計があるのだろうか。リフトに乗って注意したら、すぐに分かった。降り口に近い支柱の上におたまが鎮座していたのだ(両脇のリフトにそれぞれ1つずつ!)。まったくバカバカしい話だ。ビニールカーテンの外で、風が吹かないことはないのだが、ゆるやかな山肌の谷間の地形に建設されていて、左右とも谷間の壁になっている。(だから狭い山、狭山というのだろうか)だから竜巻がこの谷間を通過しない限りリフトを止めろ、なんてことはないはずだ。事実、リフト係の人に聞いたら、風が強くて止めたことは聞いたことがないとのことだ。
 そうこうしているうちにいいかげん人が増えてきたので、引き上げることにした。それにしても時間的には自宅からザウスよりも近い場所にずっと昔から(1959年!)営業していることは評価できるだろう。冬期のみ営業というのがネックだが、がんばって続けてもらいたい。
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狭山スキー場 狭山スキー場
入り口はとてもスキー場に見えない チケット売場から
狭山スキー場 狭山スキー場
チケット売場には行列が 3時間券は45分のおまけが
狭山スキー場 狭山スキー場
ロッカールーム 着替えてから来ている人も多い
狭山スキー場 狭山スキー場
レンタルコーナーは盛況だ いろいろなイベントをやっていた
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ここがゲートだ ヘルメットは無料貸し出しだ!
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いよいよだ 朝イチはすいている 
狭山スキー場 狭山スキー場
下には撒きたてのゆきだったが 雪はシャーベットだ
狭山スキー場 狭山スキー場
壁は無く、ビニールカーテンの向こうに
外の林が見える
左にスキー場、右に林
狭山スキー 狭山スキー場
さて、滑ろうかい ベース部分
狭山スキー場 狭山スキー場
このミミズみたいなのが、
右の小屋から雪を運ぶホースだ
 
横幅はギリギリといったところ
狭山スキー場 狭山スキー場
スクールはじまるよ ちゃんと雪上車もあります
狭山スキー場 狭山スキー場
こちらは左のリフト ゆっくりゲレンデを見ながら
狭山スキー場 狭山スキー場
ストックの持ち方は・・・ 安いスナックもある  
狭山スキー場 狭山スキー場
だいぶ人が増えたなあ 帰りがけ、再度振り返って
   
 
   
【ギャラリー】
狭山スキー場
早い時間、ゲレンデトップから見たコース。向こうが天井によって見えない圧迫感はザウスも同じだ
狭山スキー場
混雑してきた時間のベース。雪はシャクシャクだ
スキー
 滑走ビデオをUPしました!。見なくちゃだめです!!
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狭山スキー場(公式サイト)
人工雪をつくる
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