HOME国内スキーレポート2006-2(イオックスアローザ) 

イオックスアローザ

      スイスの裏には世界遺産
 雪だるま 2006年レポート(2) 富山滋賀-2
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  さて、遠征2日目の今日はどこへ行こうか。富山で行きたかったのは、ロープウェイで2つのゲレンデをつないでいるという牛岳(うしだけ)温泉、山奥のとんでもないところにあるというスノーバレー利賀(とが)、そしてゴンドラを持つイオックスアローザというスキー場だ。立山山麓や4月にオープンする立山山岳は行ったことがあるから、この3箇所で富山の主なスキー場は行ったことになる。すると、牛岳温泉はロープウェイの開通が明日の1/1になるという。牛岳温泉に行く意味はこのロープウェイで隣の山と連結したスキー場であるところから行くのであって、開通していなければ意味が無い。ということで、本日はイオックスアローザに行くことになった。
 富山市から北陸道で西へ。砺波(となみ)ジャンクションで東海北陸自動車道に乗り、南へ進路をとるとすぐに福光ICに到着する。すると山の方向に「いかにもスキー場ににつかわしい」尾根にスキー場のコースが見えるのでウキウキだ。ほどなくスキー場に到着した。
 ここは医王山(いおうぜん)のスキー場なのでイオックスというらしい。変わった名前の山だが、さすが富山の山だけに薬草になる植物が多く生息していて、8世紀ごろから名づけられていたとか。そしてアローザの方だが、これはスイスのアローザ村(オーストリア国境近くのリゾート村)と姉妹提携しているからで、以上からイオックスアローザという。白馬コルチナとか金沢セイモアのように海外ブランドの名を借りるのはいいが、どんな由来があるんだろうなあ。今日の午後は白川郷に行くから、午前券で滑ることにする。
 ゴンドラで山頂へ。野を越え山越えではなくて尾根沿いに一気に上るゴンドラなので、コースや景色を楽しみながら登ることができる。
イオックスアローザスキー場の地図(公式パンフを加工)
イオックスアローザ ゲレンデマップ
イオックスアローザ  
八方尾根みたいな感じだ
イオックスアローザ  
朝のうちはちょっとガス気味
イオックスアローザ
南砺平野を見ながら
白川郷
世界遺産の白川郷だ
白川郷
展望台から望遠レンズで見下ろしたところ
  山頂ではなかなかの景色だ。朝イチはガス気味ではあったが、それでも遠くは明るく輝き、天気が良くなっていくようだ。ここから富山市の方向に向かうと、眼下には南砺(なんと)平野が広がる。平野といっても広大なわけではないが、平野に面した山の上から見ると、標高800mとは思えないほど景色がいい。よしよし。アサギリコースでゲレンデトップのエリアへトラバースする。最高地点に行くペアリフトが運休していたのは残念だが、この時期にほとんどが滑れることには感謝しよう。レストランIOX(イオックス)ヘブンを経由してメインコースを滑る。圧雪の状況が良くて、なかなかいい。実に快適だ。それも単に幅広のロングコースというだけではなく、南砺平野に飛び込むように滑ることができるのがいい。鳴子のコースや八方尾根の尾根コースもいいが、それは谷をはさんだ向こう側の山々を見ながら滑るという風情のないものだ。こちらは遠く富山湾まで見渡せる(はずだが、かすんでよく見えない)ので爽快感が高い。ただし、下部では子供や初心者が多いのでスピードに注意だ。
 天気がだんだん良くなり、青空が広がるようになった。実によろしい。非常に無駄がなく、上部は雪質がよく、斜度もいい。上部のレストランを結ぶシラハギコースはコースこそ短いが、偏りがないきれいなバーンで、検定の練習には最適だ。下部は子供が多かったので、上部を繰り返し滑った。
 さて、このスキー場の特徴として感じたのはスイスのアローザ村と姉妹関係にあることをことさら強調していることだ。建物やその外壁はスイス風であるし、ゴンドラステーションの2階の外壁には花が飾っていたりする。また上部にはワイスホルン(ツェルマットに行った事がある人には懐かしい響きだ)というレストランがあり、チーズフォンデュも食べることができる。ただし2人前からだ。ところでどうしてこの富山のスキー場とスイスのアローザが姉妹提携しているのだろうか。菅平のダボスは、昔そこに来た外人が「まるでスイスのダボスのようだ」と言ったからとか、それなりの由来があるのだが、ひょっとしてアローザも薬草・ハーブの産地なのだろうか?。係員に聞いても、「そういえば・・・??」と即答できない。まあこれは後で調べることにしよう。
 イオックスアローザは単調なようでなかなか飽きさせない、すばらしいスキー場であった。行くならぜひ天気がいい時を狙ってもらいたい。
 今日のイベントは午後にもあった。世界遺産の白川郷だ。東海北陸自動車道のICが近くにできたため、アクセスが良くなったので行ってみることにした。この自動車道は富山と名古屋を結ぶものだが、富山〜白川は開通している。白川から南側の区間が一部工事中だが、これもやがてつながって名古屋の人が岐阜の白鳥地区のスキーがてらに白川郷に観光に行ける日も近いだろう。
 白川郷へは十分な情報を収集してから行くといい。川向こうの駐車場から歩くのが一般的で、全体がそう広くないからあまり苦にならないだろう。中を見学できるところ3箇所くらいを回ったあと車で小高いところにある展望台に上り、一通りの見学を終えた。その後欲張って同じ合掌造りの村で有名な五箇山にも立ち寄ったが、だいぶ暗くなってしまった。白川郷に行くなら、こちらは見る必要はないだろう。
 明日はスノーバレー利賀と牛岳温泉に行くので、富山に連泊することにした。

*****
後日、スイスのアローザ村との提携の由来を調べたが分からない。思い余って、直接イオックスに聞いてみた。すると実は何の関連性も無いらしい。ただ今のままではイカン、海外のイメージでいこう、ということでゴンドラを購入したCWA社(スイス)にどこか紹介してくれとお願いし、出てきたいくつかの候補の中からアローザ村を紹介してもらったということだ。ただ名前だけの貸し借りではなく、双方の人的交流などもいろいろやっているそうだ。ううむ、そうであったか。なかなか涙ぐましい努力ではないか。待ちの姿勢ではなく、利用できるものは何でも利用して、努力と工夫で乗り越えようという志はいいことだ。ただ、期待しまくりで来た来場客ががっかりすることだけは無いようがんばってほしい。まだいろいろ工夫の余地はあると思うよ。
orangeline
イオックスアローザ イオックスアローザ
さて行くか どこかの銀行みたいな
シンボルマークだ
イオックスアローザ イオックスアローザ
内部はちょっとした
ショッピングモールだ
どこかスイス風だ
イオックスアローザ イオックスアローザ
ゴンドラ駅だが、2階の窓に何か・・・ 花が飾ってあったぞ
イオックスアローザ イオックスアローザ
スイスCWA社のゴンドラ。
日本でも大変普及しているタイプだ
サインはでっかくて分かりやすいが、
植物名に馴染みがなくて、覚えにくい
イオックスアローザ イオックスアローザ
びっくりしたのは、キャンバスにパステル調の
案内であったこと。イオックスにもドガはいるのだ! 
八幡平みたいなガケ。滑りたいなあ!
それにしてももったいない!
イオックスアローザ イオックスアローザ
これがが上部のリフトで左がおすすめバーン リフト小屋もアローザだ!
イオックスアローザ イオックスアローザ
携帯で写真を撮る人。
それにしてもでかい標識だ!
ゴンドラ駅を降りたところ。
後ろの斜面、滑りたいなあ
イオックスアローザ イオックスアローザ
南砺平野を見ながら すばらしい斜面だ
イオックスアローザ イオックスアローザ
遠くに富山湾が見えるはず・・・ シラハギコースの上から
イオックスアローザ イオックスアローザ
このへんは飛ばせるコースだ ゴンドラと並行するリフト
イオックスアローザ イオックスアローザ
みんなでいっしょに! ベースを遠望しながら。
このへんから子供が増えるぞ 
イオックスアローザ イオックスアローザ
ゴンドラ駅から見上げる もう一度ゴンドラコースを滑る。
海がぼんやりだ
イオックスアローザ イオックスアローザ
快適な斜度だ これがあれば怖くない
イオックスアローザ イオックスアローザ
これがワイスホルン スイスっぽく。
2人で行ったらチーズフォンデュだ
イオックスアローザ イオックスアローザ
初心者用迂回コースもあるので、
誰でもゴンドラを楽しめる
迂回ではない、エンジェルのストレート部分。
ここは飛ばせるが油断禁物だ
イオックスアローザ 白川郷
飯綱高原にあった「なんちゃって」シリーズは、
今やあちこちで見るようになった
12/31だというのにこの積雪だ
白川郷 白川郷
雪下ろしの最中だ。
バリカンを入れられているようだ
お寺ではお茶も飲める
白川郷 白川郷
合掌造りの家の屋根裏だ 望遠レンズで撮影
白川郷 富山の薬売り
展望台から標準レンズで撮影。
この程度の広さだ
富山の駅前には、薬売りの銅像だ!
 
スキー
しろえび ポテトチップス 安上がりのお土産なら、しろえびのポテトチップスがお勧めだ。富山限定だ!
スキー
 イオックスアローザスキー場(公式サイト)
 スイスアローザについて
 白川郷
 五箇山
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