管理人、ついに宗派がえか!? | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2004年レポート(5) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
そもそも、このサイトの名称を2年前に「清水のスキーレポート」から「200 SNOW REPORTS」に変更した理由も、このサイトに多くのボーダーが読みに来るようになったからだ。いつまでも「スキーレポート」であるわけにはいくまい。看板だけではない。サイトが大きくなるにつれ、スキーやスキー場関係について論じるためには、ボードを理解することはもはや避けようもなくなってきたのだ。 さらに、何でもやってみたがるマーケターの性格は直しようもなく、ついにボード決行となったのである。 行き先は、もしボードをやりに行くならと温存していた白樺2in1という、蓼科地区のスキー場だ。国内ガイドブックに掲載されるクラスのスキー場で、蓼科地区で私が行っていないのはここだけだった。去年行った白樺ロイヤルヒルの近くで、晴天率の高いことで知られるエリアにあり、日帰りにもちょうどいいくらいだ。 朝は何の渋滞もなく、中央高速から大門街道経由で蓼科へ。白樺リゾートのある池の平ホテルを右折するとすぐ「コアハウス2in1」というベースに到着する。ベースはこの先にも「レストランルミエール」があるが、手前のコアハウス2in1があるベースでいいだろう。 ここの駐車場からさっそく蓼科山がきれいに見える。本当に絵になる山だ。しかし見とれているわけにもいかない。ボードではろくに滑られないだろうから、スクールの始まる10時前にはコース全体を見ておきたい。リフトが動き出す8時ちょいくらいからスキー板で滑る。 南平クワッドでいったん山の上へ。景色はすばらしい。遠く乗鞍、御岳山、白馬連峰はもちろんのこと、近くの車山もなんだか低く見える。しらかば2in1は1565-1834mにあるのだが、1925mの車山高原スキー場を見下ろすようだ。 ここからレストランルミエールのあるもうひとつのベースへ滑り降りて、そこからリフトでスキー場の山である八子ヶ峰の山頂に登る。ここからはスキー場の背面にあたる八ヶ岳連峰もきれいに見ることができる。 とりあえず写真を撮りながらだいたいを見終わり、コアハウス2in1に戻った。 さて、いよいよスクールの申し込みをする。ボードはスキーよりも事故率が高いスポーツだから、最初はちゃんとスクールに入るのがいい。スクールはSAJ系列とSIA系列がある。私はレンタルコーナーに近いSIAに半日コースを申し込んだが、どちらも差はないだろう。レッスンの申し込み用紙に記入するのも久しぶりで、昔、バッヂを目指していたころの緊張感がよみがえるようだ。しかし今回は「生まれて初めて」の初心者からやり直しだ。そしてレンタルで板とブーツを借りる。ご存知だと思うが、ボードには右足を前にするか左足を前にするかがあるのだが、私は順当に左足が前になるナチュラルスタンスの板を借りた。もうこのへんからしてスキーとは違うのだ。 時間になると、スクールの先生とスキー・ボードの申込者全員で準備体操をする。そして班に分かれるのだが、ボード初心者は私を入れて4人、うち2人は何を思ったかオヤジで、1人は高校生くらいの女の子だった。ううむ、どちらにも負けてはおれんぞ。先生は渕(ふち)先生という若い男の先生だ。 最初はリフトは使わず、プレジャーコースという初心者バーンで練習だ。左足だけボードに装着し、右足で蹴りながら斜面を登るのだが、慣れないとこれだけで疲れる。そして右足も装着し、斜面の下に向かって正対し、エッヂをゆるめながらズリズリと降りる。これだけでもコテコテ転ぶが、スキーの横滑りの感覚が少しは役に立った気がする。みんなソコソコできるので、先生は「普通はこの練習だけでかなり時間がとられるのだけど、3回くらいでリフトに乗る」ということになった。するとオヤジが、「リフト券買ってきます」だと。初心者はリフトは使わずに練習するものだと思っていたのだろう。コラ、せめて回数券くらい買っとけ。確かに初心者のうちはリフト券を買わずにボードを担いで登るだけで十分なので、リフト券を買わないヤツも多い(つまり、スキー場にはお金を落とさない)。まあそれはそれで仕方ないだろう。 さて、リフトに乗る。ペアリフトだ。先生は「大丈夫ね」というだけで先に乗ってしまった。私はその後ろのリフトに乗ったのだが、なんと、乗る時にエッヂをひっかけて転倒し、リフトを止めてしまったのだ!。かーっ、200 SNOW REPORTS の管理人ともあろうものが、リフトを止めるとは!。思えば2級をとる前、栃木のメイプルリゾートのリフトのイスの高さが意外に低くて、乗る時にブーツを搬器にひっかけて止めたことがあるが、それ以来だ。ううむ、なんたること!。リフトに乗っている時によく考えたが、スキーの感覚で足を前に向けているとボードはやや斜めになるので、エッヂがひっかかりやすくなる。足はすこしひねって、とにかくボードをまっすぐ進行方向に向けることが大切なようだ。でも、生まれて初めてボードでリフトに乗るのだから、このへんはちゃんと指導してほしかったなあ。 プレジャーコースは緩くて広いバーンなので、ボードの練習にはいいだろう。スキーだったら後ろ向きのウェーデルンで滑ってやりたいくらいの初心者バーンだが、今の私にはなかなか手ごわいものがある。プレジャーとは「快楽」という意味があるが、それどころではない。とにかく、転ぶ。しりもちがこんなに痛いとは思わなかった。とにかくオタオタしながら、右斜めにズリズリ、左斜めにズリズリといった、横滑りの連続をする。倒れるのが怖くてへっぴり腰になる。先生はもっと立てというが、突然後ろに倒れるのに対応できないと頭を打つので(ものすごく危険。死ぬこともある)、びくびくしながら滑る。しかし、リフト1本でなんとなくカンがつかめたようだ。2本目のリフトではS字ターンをやる。山回り、谷回りをやり、ボード特有の山に背を向けてターンをやる。上から誰が来るか見えないので、スタート時は注意だ。これでは衝突事故が多いのは当然だろう。 それにしても、途中で女の子がへばってしまい、先生がつきっきりになってしまった。どうも能率が悪い。何かをつかみかけた状況でこれは勘弁だ。結局、女の子はボードを外してしまい、歩いて降りてしまった。 結局リフト2本を終えたところで半日の教習はおしまいとなった。オヤジたちはそそくさとランチに行ったようだが、私はリフト券やレンタルが半日だったので、すぐにもう1本滑る。さっきまで晴天だったのが、いきなり吹雪となった。ランチ時でもあり、急にゲレンデは空きだしたが、これは好都合だ。そしてさらに南平1リフトでプレジャーコースの最上部へ行き、そこからずりずり滑る。S字はまだ習得したといえないが、とにかく感覚だけモノにしておこうと斜めの横滑りでリフト1本を転ばずに滑り降りた。ああ、疲れた。 このボード体験、なかなか勉強になった。確かにスキーよりは衝突の可能性が高く、事故が多いのもうなずける。また、リフトを降りるところは、場所をあけておいてほしい。よくリフトを降りたところに「ここで立ち止まるな」と掲示があるが、本当だ。たとえ20mくらい先でも立っていないでもらいたい。こっちは曲がれないのだし、転ばずに止まれる自信もないのだ。また、海外ではボーダーの多くはヘルメットをしているが、日本ではあまり見かけない。これでいいのかなあという気がする。 レンタルを返却し、温泉に直行する。ピラタス蓼科経由で石遊(いしやす)の湯に行く。ここは露天風呂なのがいい。洗い場はビニールの仕切りがあるだけの露天なので、寒くて風邪をひくだろう。ここは温まるだけで十分だ。近くのそば処柊(ひいらぎ)でそばを食べる。きのこそばは具が多くてびっくりだが、そばそのものはうまくなかった。 明るいうちに高速に乗る。途中、甲府あたりで事故渋滞をくらう。ベコベコになった軽自動車の横を通り過ぎたが、屋根にはボードが取り付けられていた。楽しいスキーも事故1発で台無しだ。読者の皆さんには、余裕をもって、安全で楽しいスキー(スノボ)を楽しんでいただきたい。 |
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コアハウス2in1を駐車場側から | 本部はここだ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
スキー場内からゲートを振り返る | 遠く長野北部を見る | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
蓼科山はおにぎり山だ | ベースを見下ろす | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
レストランルミエール側の ベースを見る |
車山が低く見えるぞ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
さて、行くぞ | 中級バーンは半分だけ圧雪していた | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ここがプレジャーコースだ | おい、だいじょうぶか | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
天気は良かったが | 北米でよく見た、 操りベルトだ |
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吹雪いてきたなあ | ここが石遊の湯だ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
翌日、上半身がものすごい筋肉痛でまいった。転ぶとき、強い衝撃で両手を突くので、実はかなりの負担がかかっていたのだろう。初めてボードをする時は、上半身も筋肉トレーニングをしてから行くようにしよう | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
しらかば2in1(公式サイト) 日本スノーボード協会(オフィシャルサイト) 石遊(いしやす)の湯 そば処柊(ひいらぎ) |
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