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田代・かぐら・みつまた

    ドラゴンドラ!
雪だるま 2002年レポート(3)
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テレカ 田代 かぐら みつまた
テレカ
田代 かぐら みつまた
駐車場からロープウェイ駅。
人が少ないなあ!
田代 かぐら みつまた
ロープウェイの中
田代 かぐら みつまた
正面がかぐら峰、左に苗場山
田代 かぐら みつまた
クワッドコース
田代 かぐら みつまた
いいねえ
田代 かぐら みつまた
リフトに乗って振り返ったら
田代 かぐら みつまた
湖からリフトが
出ているようだ
田代 かぐら みつまた
これがパノラマコース
ドラゴンドラ
ドラゴンドラ!
ドラゴンドラ
ずっと向こうまで続く!
ドラゴンドラ
おい、川に突っ込むぞ!
ドラゴンドラ
川の上を低空飛行だ
ドラゴンドラ
ウサギやカモシカがいる
ドラゴンドラ
こっちはオコジョだ!
「田代スキー場」−−−私にとっては、いつか必ず行きたいスキー場の一つであった。ご存知のとおり、苗場の隣にあるプリンス系で、「かぐら・みつまた」と連絡している広大なスキー場である。私は8年くらい前に「かぐら・みつまた」に行ったことはあるが、強風でリフトが止まり、田代側へ渡れなかったのだ。テレカを見ていただければ分かるように、上部はリフトで昇り降りしながら移動することになるので、ヘタにリフトが止まると帰ってこれなくなる。そのため、風が強いと早めに止まるらしい。
 田代は行かなくてもいいかと思ったが、あとであそこは田代湖に向かって滑ることができる、なかなかいい場所と知り、どうしても行きたくなった。しかも今シーズン「ドラゴンドラ」という世界最長のドンドラができて苗場と連絡するというではないか。さらに、1回乗車すると800円も追加料金を取られるゴンドラが3月25日からは無料になるという(スキー場の半日券以上が必要)。ううむ、こうなったら行くしかない。
 6時に関越自動車道に入り、7時過ぎには月夜野ICへ。三国峠を越える。路面に全く雪は無い。本当にスキー場に雪はあるのだろうか。横目で苗場を見ると、もう、半分以上が土むき出しで、ゾッとした。8時前には田代に到着。さすがに車は少ない。軟弱に13時までの半日券にしようか迷ったが、プラスワンの割引券で1日券を買う(後述するが、これは大正解だった)。
 朝方は15分おきに出発するロープウェイで上部へ。着いてみたら、そこはたっぷり雪があるではないか。全面滑走可能はダテではない。そういえばフランスのシャモニもロープウェイで上部の雪質のいい場所だけを滑るのに似ているが、実にすばらしい。下界と全く違う。体操をして、滑り出す。
 ドラゴンドラが動く時間には早いので、とりあえずかぐら方面へ。いきなりリフトに乗り、湖に向かって1本滑る。(テレカの左側のコース)
 なかなかいい景色だ。いかにも人造湖という感じなのは残念だが、湖のすぐ近くまでコースがあるので、本当に湖に突っ込むように滑ることができる。この景観に対抗できるのは青木湖スキー場くらいではないだろうか。
 またリフトに乗り、ジグザグにすこしずつ移動する。大きなゲートのかぐらエリアへ。それにしても今日は4月11日の春スキーとは思えないほど寒くて良い。スキー用アンダーウエアの上からジャケットを着て、下はタイツ無しでいきなりサロペットを履いているが、ちょうどいい。平日で客が少なくても圧雪をしっかりやっているので、とても滑りやすい。
 ここで一つ気付いたこと。とにかく係員の態度がいい。リフトを降りる時は必ず挨拶を入れているが、これが圧雪の良さやプリンス特有の案内板の充実(プリンス系で必ず見る、山の名前や方角までしるしてある、あの標識や、キャラクター入りの看板など)もあってなかなかよろしい。広いスキーエリアだが、看板と田代湖のおかげで自分がどこにいるのか迷うことは無い。
 リフトを降りる時、ふと係員を振り返ってみた。すると非常停止ボタンの脇に「元気にあいさつしろ」と書かれた紙が貼ってあったので笑った。組織的にやっているのだろうが、サービスの品質を均一で高いものにするためには、このような努力も必要だろう。気に入った。
 リフト数本ならかぐらまですぐだろうと思ったが、個々のリフトはのろいのと、写真を撮りまくりながら移動したので、えらい時間がかかった。でも、あわてて滑るにはもったいない景色だ。
 かぐらの「あの」ゴンドラ脇のチンタラコースを滑る。下は雪がゆるみまくり、漕がないと前に進まない。みつまたのステーションからゴンドラに乗り、引き返すことにする。このへんは苗場のようにぐちゃぐちゃだ。
 ここで注意点を一つ。絶対に忘れないで欲しいのは、かぐら第4ロマンス脇の「パノラマコース」だ。ここからの湖のながめは最高だ(写真見て)。しかし、田代側から来る時は、このコースは滑らずにリフトだけ使用することになり、帰る時は連絡路がこのコースを飛ばしてしまうので、滑らずに往復してしまうことになる。この湖に突っ込むようにして滑るコースこそこのエリアの醍醐味であり、うっかり忘れたりしないように。
 それにしても、この3エリアの大移動には結構時間がかかってしまった。もし半日券だったら、苗場で全く時間がとれずに降車即、乗車しないといけないところであった。
 さて、いよいよドラゴンドラに乗る。4人づつ背中合わせの8人乗りだが、もちろん正面の席がいい。まあ、たいしたことないだろうと思って乗ってみたが、いきなり、びっくりする。発進したら突然、大きな谷に突っ込むように降下していくのだ。まるで、空を飛んでいるような感覚だ。なにしろ「ゴンドラに乗ったら登っていくもの」という観念が強いため、これにはちょっとおどろいた。
 まっすぐで向こうが見えないほど遠くなのもいい。さらに谷にさしかかると川にスプラッシュするんじゃないかというくらい低く移動する。これはわざとそう設計しているのだろうか。川の増水時は本当に水しぶきを上げるのではないだろうか。また、よく見たらシカがいた。動かない。ウサギもいる。よくよく見たら、模型だ。なんだ、子供客を楽しませる仕掛けなのか。そういえば、ゴンドラ内に「動物探し」なんて掲示がある。そうだったのか、長いゴンドラでも飽きさせないようにしたのだろう。ゴンドラ駅の乗り口に「15分乗るので、トイレを済ませるように」なんて書いてたのには、さすがとうならせるものがあった。
 苗場は死んでいた。ゴンドラ駅からリフトで登り、細いコースを滑り降りた所のリフトをもう1本登り、そこからまた細いコースを滑り降りてやっと苗場プリンスホテルに到着する。スキーをしている者などただの一人もいない。というか、ゲレンデは閉鎖されているのだ。ゴンドラは動いており、山頂部あたりはやっているようだが、多くの客はドラゴンドラで田代へ行っているらしい。
 プリンスでお茶をして、再びリフトに乗る。なにしろ、ドラゴンドラ駅まで移動するのに2本のリフトを使って昇り降りしなければならないのだ。コース脇では圧雪車が必死に雪をコースにかき集めていた。ドラゴンドラに連絡するコースはプリンスホテルにとって「命の道」だ。これが消えたら、スキー客は来なくなるだろう。今年は雪が消えるのが早かったから、もしドラゴンドラが無かったら、この巨大ホテルは客を田代へ必死にバス輸送するか、大混雑覚悟で狭い山頂を滑ってもらうか、営業をやめるしかなかっただろう。そういう意味で絶妙のタイミングでゴンドラを建設したものだ。
 帰りもゆっくり景観を楽しんだ。田代に到着。さすがに雪が多い。
ここで気付いたこと。山がうっすらと茶色いのだ。地面の土ではない。風に乗ってホコリをかぶっているのだろうか。実は、黄砂が飛んできたかららしい。圧雪したコースだけ光るように白い。
 2時過ぎにはあがる。ロープウェイの係員と話をしたが、今シーズンはドラゴンドラのおかげでとても客が多いらしい。これはテレビCMをバシバシ打ったこともあるが、今年は春の訪れが早くて、苗場がだめになったのでプリンスの客が押し寄せているらしい。やはりそうか。スキーにおいては、標高が高いというのは常に美徳なのだ。これからさらに1ヶ月も営業を続けるというが、サービスの質を落とすことなく、がんばってもらいたい。ドラゴンドラ、あなたも一度は乗ってみるのもいい。
orangeline
田代 かぐら みつまた 田代 かぐら みつまた
ロープウェイ駅から下の
リフト乗り場までのコースもいい
湖に向かって!
田代 かぐら みつまた 田代 かぐら みつまた
いかにも人造湖 ここが縄張りの境界だ
田代 かぐら みつまた 田代 かぐら みつまた
かぐら側は距離もある 春スキーの雰囲気満点だ!
田代 かぐら みつまた 田代 かぐら みつまた
パノラマコースは足元を
見ずに遠くを見ながら
ジグザグに移動する
田代 かぐら みつまた 田代 かぐら みつまた
はるか向こうに苗場の
リゾートマンション群が
苗場は死んでおった
田代 かぐら みつまた 田代 かぐら みつまた
苗場のゴンドラ駅。
左上に何かがぶら下がっている
それは、ムササビであった!
田代 かぐら みつまた 田代 かぐら みつまた
この連絡バーンが消えたら、
ホテルが死ぬ
これが田代のロープウェイだ
 
スキー TIP
猿ヶ京温泉帰りは猿ヶ京温泉に寄った。ここの一番人気の「温泉センター」は木曜日定休なので猿ヶ京ホテルにした。露天や打たせ湯があり、例によって一人で貸切であった。明るいうちに高速道路へ。春スキーは雪も重いことだし、軽く流していこう。
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