絶好の1日オプション |
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今朝、ベランダに出たらやはり・・・雨だった。雨というかみぞれというかよく分からないが、とにかく弱い雨で、山の方は雲がかかっていて、景色どころではなさそうだ。また、グリンデルワルトのようなところだとガスでホワイトアウトしてしまうと、樹木が無い場所では遭難しかねないし、それ以前に飛ばせないので、スキーをする意味はないだろう。前日からいろいろ話をして、結局数名はシルトホルンに行った時に見そびれた所を見るためにミューレンに行くことになった(スキーではなく、純粋な観光)。私はこういった場合のために前もって計画していたベルン行きをすることにした。 なお、普通はスキーレポートではないからスキップしたいところだが、以前バンフのレポでバンクーバーのタウンガイドをやったら評判がよかったので(大手旅行会社からリンク依頼まできた)、「グリンデルワルトに来た日本人がベルンに1日の日帰り観光をするためのタウンガイド」をしてみたいと思う。 |
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■スイス全図 (地図は米国Yahoo!提供のものを加工) | |||||||||||||||||||||||||||||
駅に到着したら、エスカレーターで上がり、駅舎にある観光局(ベルン・ツーリズム)に行って地図やパンフレットをもらおう。実際にベルン駅から歩き出したのは11:10だった。 |
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■ベルン(上図の左側) (地図は現地観光局配布パンフを加工) | |||||||||||||||||||||||||||||
観光客が行くのはたいてい旧市街だから、実際に歩くのは思いがけないほど短い距離だ。駅を出て旧市街はずれのクマ公園を目指すのが一般的だ。私は学生時代、ここに3時間くらい立ち寄ったことがあるので、その時見たものと見そこねたものをまわることにした。 駅前を出るとすぐに路面電車が走っていてニギニギしい通りがあるが、それがシュピタル通りだ。脇にはヨーロッパ最長というアーケードがあり、雨天だったが濡れずに済む。また道路の中央にはところどころ噴水があり、最初に見るのは「バグパイプ吹きの噴水」になるだろう。かなりの頻度で走り回る路面電車を見ながら進むといかにも中世都市らしい建造物、「牢獄塔」が見える。ここは中を登ることもできる。のんびりと進むと「射撃手の噴水」があり、その先にある塔が「時計塔」だ。ここで路面電車は地図の上部へと曲がってしまう。この先は急に閑静な町並みとなり、道路の真ん中を歩きながら多くの噴水を見ることができるが、うっかり見過ごせないのがアインシュタインの旧館だ。それらしい看板は無く、小さなポスターがちょこっと貼られているだけなので、見落としやすいので注意だ。 アインシュタインは若いころベルンにあるスイスの特許局で働いていたが、その時代に特殊相対性理論など多くの論文を発表していた。つまり世界を転々としたアインシュタインにとって最も重要な時代を過ごしたのはベルンであったということらしい。特殊相対性理論の提出が1905年だったので(当時の人にはすぐに受け入れられなかった)、ちょうど1世紀ばかり前の話だ。 雨はやんだようだ。アーレ川に架かった橋を渡って振り向くとベルンの町が一望できる。赤茶けたカワラの屋根や石造りの建物の町並みは、1848年にスイス連邦発足と同時に首都となって以来、ほとんど変わっていないそうだ。 橋の先にあるのが熊公園だ。ベルンの町は1191年にツェーリンゲン公によって造られたというが、名前の由来は熊(ベアレン)によるという。そういえばベルン州の旗も熊がデザインされたものだ。 熊公園から見るアーレ川沿いの市街地も美しい。来た道を戻り、今度は大聖堂へ向かう。この大聖堂は外壁の彫刻がすばらしいという。が、どこかコミカルな感じだ。ここからアーレ川沿いの公園を散策してから国会議事堂前の広場に出て、牢獄塔に戻る。なぜここに戻ったかというと、この近くに知人から薦められたレストランがあるからだ。その名は「マゾ」といって、スイスではホテルの名前などにもあるものだ。お薦めの理由はメニューなどでの日本語対応がしっかりしているからとか。お薦めはカレーフォンデュ。普通のチーズフォンデュでは飽きたという人にぴったりだ。サラダ6.5CHF、トラーベンザフト(ぶどうジュース)4.2CHF、カレーフォンデュ25.0CHF、合計35.7CHFだ。ジャガイモにからめて食べるのがなかなかウマイ。量が多いので最後は飽きるなあ。でもスイス旅行ならではの食事がしたい!という人にはおすすめだ。ハズレでがっかり、なんてことはないだろう。 テレビではトリノ五輪の男子フィギュアスケートで銀メダルを獲ったスイス選手(ランビール)の凱旋帰国で大騒ぎだ。自然と料理が出てくるのも遅い。で、食事が終わったのは3:05だ。早いとこ回らなくちゃ。大急ぎで博物館めぐりだ。すっかり天気が良くなり、雲間には青空ものぞいている。橋から見る大聖堂もなかなか絵になるものだ。 まずはスイスアルプス博物館。このサイトのエッセイにあるマッターホルン、モンブラン、アルプスと氷河について読んでから行くと理解も深まるだろう。大変視覚的に楽しめる博物館だ。次にベルン歴史博物館。ここではなぜかアインシュタイン展が特別開催されていた(100周年だから?)。歴史博物館もなかなか面白い。時間がある人はぜひどうぞ。 再び橋を渡り、ベルン駅に戻る。急に暗くなってきた。そしてインターラーケンに戻る電車がだいぶ遅い時間になりそうなのだが、駅員に聞いたら「テューン駅で乗り換えれば、もっと早く帰る方法がありますよ」と教えてくれた。やはり聞いてみるものだ。5:15の電車に乗って暮れなずむ山々を見ていたら、遠くにアイガー北壁が見えた。遠くから見てもかっこいい山だ。テューン駅では完全に日が暮れ、6:40にインターラーケン着、登山鉄道に乗り換え(ここから先はリフトパスで乗れる)、グリンデルワルト駅に戻り、ホテルに着いたらすぐに夕食となった。山に行っていた仲間はグズグズの天気だったらしいが、それなりに楽しめたようだ。私はかなり充実した1日であったが、やっぱり朝はもっと早く起きて行動しよう。さて、明日は滑るぞ!。 |
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朝はこんな感じ | 雨が降ったようだ。 パンを運ぶおじさん |
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登山鉄道の車内 | こんなのでCHF4.1〜5.8だ | ||||||||||||||||||||||||||||
駅内のトイレは有料だ | 駅前の聖霊教会 | ||||||||||||||||||||||||||||
よくわからん | 学生時代、スイスに来て一番感動したのは タクシーがベンツだったことだ |
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こんなのがあちこちに | 牢獄塔前は路面電車バンバンだ | ||||||||||||||||||||||||||||
射撃手の噴水だ | 子喰い鬼噴水だ | ||||||||||||||||||||||||||||
よくわからん | シムソンの噴水。 怪力サムソンのことかな? |
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ツェーリンガーの噴水。 ベルンの創始者のことらしい |
よくわからん | ||||||||||||||||||||||||||||
これがアインシュタインの旧館 | こんなスーツを着ていました!。 詐欺師の背広のようだ |
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客にガンを飛ばすクマたち | 美しい町並みだ | ||||||||||||||||||||||||||||
大聖堂への上り坂 | 大聖堂だ。3つある正面入り口の 上部に彫刻がある |
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にぎやかな彫刻だ | これが連邦議会議事堂だ | ||||||||||||||||||||||||||||
久々にサラダらしい サラダを食べた |
これがカレーフォンデュだ | ||||||||||||||||||||||||||||
これがレストラン「マゾー」だ | チェスをやっていたぞ (あまり強くない) |
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アルプス博物館だ | マッターホルンの構造がよくわかる | ||||||||||||||||||||||||||||
日本の能面にもこんなのあったなあ | 剥製の大集合だ | ||||||||||||||||||||||||||||
これは剥製ではない | 小屋の造りの変遷もおもしろい | ||||||||||||||||||||||||||||
これなんだか分かる? 名前を知りたい山に狙いをつけて・・・ |
左の球体にある文字を見れば、 狙いをつけた山は「アイガー」とわかる |
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背景にはマッターホルンの 滑落事故の絵があった |
スキーや登山道具は スイスでかなり改良されていった |
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こちらはベルン博物館。 アインシュタイン展が特別開催されていた |
キリスト教関係が多い | ||||||||||||||||||||||||||||
なかなかだ | 細かい字よりも、ビジュアルなものが 多いので楽しめる。 |
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ホテルのロビーにはインターネット接続できる端末が無料だが、ご覧のとおり文字は日本語対応していないのでほとんど四角に化ける(バナーは絵だから読めるが)。 日本語観光案内所には、有料で日本語インターネットを使える端末があるので、パソコンを持っていかない人は利用してみよう。 |
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