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オーストリア・スキー日記:6日目

ステューバイ氷河

  氷河!
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インスブルック
ホテルの前にスキーバスの停留所がある
インスブルック  
 いったん市内各地から客を集め、ここから
各スキー場へ分散する
 
 いよいよ今日からインスブルックのスキーだ。天気がよさそうなので、一番大切なステューバイ氷河(シュトゥーバイ、スチューバイ)に行くことにする。
 インスブルック近郊はインスブルックという都市に近いこともあり、スキー場が密集している。しかし、氷河となると標高が高くなければならず、ある場所も限られているようだ。インスブルックからは45分くらいかかるが、インスブルックで最も人気があり、まず行くべきスキー場といえば、みんなが口をそろえて言うのがこのステューバイ氷河だ。
 朝、食事を終えて、ホテルの玄関へ。ここにはスキー場へ向かうバスが立ち寄るバス停にもなっている。
 ただし、何本かは直通ではなく、いったん王宮裏にあるバスターミナルに集まり、そこからそれぞれのスキー場行きのバスに乗り換えるというシステムだ。私が最初にホテルの前で「ステューバイ?」と聞いてうなずくから乗ったのだが、実際にターミナルに到着するといったんほとんどが降りてしまった。そして運転手はパッチャーコッフェル行きという看板を運転席のフロントガラスに立てると数人が乗り込んだ。私が行くステューバイ行きは数台あるみたいだ。ステューバイ行きのバスに乗り換え、出発となる。バスはアクサマーリーツム経由でシュトゥーバイタール(シュトゥーバイの谷)にある、シュトゥーバイ氷河行き、9時過ぎに出発して、10時過ぎに到着した。
 
 
 
◆ステューバイ氷河◆ (公式サイトの地図を加工)
ストゥーバイ氷河
スチューバイ
さて、ここはまだずっと下部だ
スチューバイ
日本では八幡平、山田牧場で見たなあ
スチューバイ
ゴンドラの重みでへこんじゃいました!
ゴンドラとリフトが交差している
ステューバイ
ゲレンデ最高地点は3210m。
メタリックなレストハウスがある
ステューバイ
韓国から来た。右端は兵役を終えてきたばかりの
Kim Jong-uk、中Kim sunghun、左Park Kawng hyun
全員、25歳だとか。
 さて、到着したはいいが、氷河とはいいつつ一枚バーンではなく、とてつもなく広い。氷河地帯の山間部をスキー場にしました、という感じだ。なにしろ1500mほどの標高差を3本のゴンドラを乗り継いで最高地点(しかも、富士山の八合目よりも高い場所!)に行くのだから、普通の日本のスキー場の感覚で地図を軽く見ないほうがいいだろう。もっとも、今日は天気がよく、山の位置やゴンドラ、リフトを見れば自分がどこにいるかわかりやすいので行動はしやすい。
 それにしてもまあ、広いこと!。もともと氷河そのものはクレバスがあって危険なものだが、氷河スキー場というのは、クレバスが形成されないような斜面にできており、ゲレンデに向いているということで、むしろ全般的に滑りやすい斜面が多い。
 とりあえず右側から攻めるか。途中、カプルンでも見た氷柱があったりして、オーストリアでははやっているのかと思ったりもしたが、人間の造形物がとても調和しきれないほど広大な斜面で、圧倒されっぱなしだった。カプルンも氷河スキー場だが、ステューバイは尾根をまたいで2つの谷間に広がる巨大さがある。リフトに乗っているとまるで旅をしているかのような感覚だ。リフトに乗り飽きたので、Gamsgartenを少し滑ってから、最高地点へ向かう。最高地点にはメタリックなレストハウスがあったが、ここが富士山八合目以上とは思えない雰囲気だ。みんな、高山病とかいないのかな。ちなみに私は全く影響無かったが、あたりは子供も含めて、みんな普通に滑っていた。相当、慣れているんだろうなあ。
 Schaufel-niederから氷河を滑り下りる。とても広い。なんでこんなに広いのかと考えてみた。北海道のスキー場は広い面積であるとはいえ、緯度と標高から、森林限界の下がほとんどで、木が生えているが、氷河には草木1本生えていない。また氷河は氷の上なので、凹凸の少ない広いバーンができる。これは見通しも良くなるので、日本のスキー場ではありえないほど遠くまで斜面が広がることになる。やはり、氷河のスキー場は広大になるものなのだ。
 ただし、ゴンドラ駅付近にはそれなりのレストハウスなどがあり、ちょっとはなやいだ感じだ。気に入ったのは、滑走スピードを計測してくれるコース。スタート小屋から滑り、一直線のコースをゴールへ。ゴール直前で、スピードを計測してくれて、表示してくれるものだ。似た施設をスイスのウェンゲンでも見たが、こちらの方が手軽だ。スピードも出すぎないから、子供にもいいだろう。
 今回は時間があるので、ゲレ食で食事した。そして好天に守られて、思う存分滑りまくった。ただ、氷河の広大さは文章ではわからないので、せめて、ページ下のギャラリーで大判写真でも見てください。いつもより多く掲載しています。
 帰りがけ、韓国から来たという3人組の若者に会った。一人は兵役を終えて来たとか。おやつを分けてくれたので、食べたら、日本のようかんだ。これ、韓国ではヤンキーというらしい。本当か!?。
 明日から天気がよくないらしいが、今日は良かったので、本当にラッキーだった。
 例によって、足を引きずりながらも、夕食は昨日のレストランに近い、ヴァイセス・レッスルというレストランにまで行き、豚フィレとシュペッツレを食べた。久しぶりにまともに食べたという感じだ。
 さて、明日は天気はやばいらしい。アクサマー・リーツムはここも絶景が売り物のスキー場だ。でもあさってはもっと良くないという。明後日に近場のパッチャーコーフェルと、午後は市内観光かなあ。とにかく、ドキドキだ。
 
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スチューバイ スチューバイ
ホテルの朝食はこんなものだ 落ち着いた雰囲気です
スチューバイ スチューバイ
ザイラーホテル、発音は「サイラー」だ 到着したぞ
ステューバイ ステューバイ
森の妖精ですか!? 広いなあ
ステューバイ ステューバイ
一面に広がる 初心者用のスロープコンベアは
トンネル状になっている
ステューバイ ステューバイ
手前の大きなパラソル、
開くところを見たかった
谷間の向こうに落ち込むコースだ
ステューバイ ステューバイ
最高地点の裏側のコース 裏側にはボードパークもあったが、
贅沢な斜面の使い方だ
ステューバイ ステューバイ
ロープウェイの再利用だ オレンジのコーラ。こういうのがあると、
たいてい買うが、たいてい吐き出す
ステューバイ ステューバイ
Gamsgartenのゲレ食の内部だ 3.9EUR(488円)だ。
これに、ホテルから持ってきたパンを食べました
ステューバイ ステューバイ
これがそのスタート小屋 ⇒ ゆるい斜面なので思いっきり滑ってゴール。
58.6kmのスピードが出せました
ステューバイ ステューバイ
リュックは前にかかえるのが作法だ ここにもコーラの白クマがいたぞ
ステューバイ ステューバイ
ヴァイセス・レッスルだ  出迎えの人形だ。店は2階にある
インスブルック インスブルック
日本語メニューもある。
やがて中国語が幅をきかすだろう
これがメニュー一番下のハウスファンデル。
15.6EUR(1,950円)だ。リンゴジュース0.25l 2EUR
合計17.6EURで20EUR渡して釣りの2EURをチップにした
インスブルック 足
落ち着いた雰囲気だ 右足、大丈夫かな。
感覚的には2倍くらいに膨らんでいる感じだ

【ギャラリー】 
スチューバイ
◆氷河の斜面
  とにかく広い。いくら大きなターンをしても、コースいっぱいに滑るの大変だ
スチューバイ
◆氷河の斜面(2)
  高い位置のリフトから撮影。
スチューバイ
◆最高地点付近
  3210m付近。氷河の上端あたりだが、幅はある
スチューバイ
◆氷河の斜面
 典型的なコース。どこを滑ってもいい一方で、初心者向けにしっかり圧雪したコースができている。
スチューバイ
 ◆氷河の風景
  もし人が写りこんでいなかったら、広さが伝わらないだろう
スチューバイ
◆スキー場中部
  大変滑りやすいコースが延々と続く。左のクワッドのスタート地点は斜面の彼方で見えないが、
  そこまでノンストップでいこう
スチューバイ
 ◆氷河の風景
  リフトの上から撮影
スチューバイ
 ◆氷河の風景
  パウダーゾーンも自由だが、自己責任だ。
TIP
 広い氷河を滑る時は、「最後の15分で上から滑れば、バスに間に合う」みたいな発想はキケンだ。地図を見るとできそうだが、実はどんでもない距離だ。バス停○分集合なら、自分はトイレ時間も考えて○分前にはいて、そのためには○分には2600m地点以下、そのためには・・・と、最後のあがりの時間を計画的にやろう。でないと、あわてることになるぞ。
(特に私はケガがあったので、なおさら慎重になったが)
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